自制心がない。分かっている。確かに監視したいという気持ちもわかる。けれどアレはなんだ。娘の踏んでいるサイトを見て、事細かに調べて、全て制限をつける自分を振り返って気持ちが悪いと思わないのだろうか。母は祖母に漫画を、本を破り捨てられたと言って、さながら世界一の不幸者のようにさんざ語っているが、自分も同じような事をしていると思ったことがないのか。描いた漫画を捨てられた事は私にだってある。何なら初めて描いた漫画は「やおいだ」と言って貴方が全て机の上に並べていたではないか。正直本当に気持ちが悪かった。中身を見たと言っているようなものだ。気持ちが悪い。気持ちが悪い。実の娘がそんな漫画を描いていたからとは言え、そこまでする必要があったのか。貴方だって恐らく描いているだろうし、見てもいるだろう。棚の横に隠していたものをわざわざ引き摺り出して。
 かつて貴方は私がSNSをする様子を「コソコソ嗅ぎ回って、見つけるとハアハア言いながら貪るように」と揶揄し罵倒したが(ご丁寧に身振り手振りまで付けていた!まるでドブネズミのような顔をして)、自分の行為も同じだと気づいたことはないのか?半世紀も生きていて、周りからどう見られているかすら分からないのか。兄の言うことも尤もだ。大学生にもなって母親に携帯を管理されている息子はいない。私も気付けば既に17だ。年相応の分別が付いているかと言われたら怪しいが、少なくとも母親に、それこそ嗅ぎ回られる必要は無い。「お父さんのお金で買ったもの、つまり親のもの」と言う貴方だが、それは子供に「対話のチャンスがありませんよ」、と明言しているようなものだ。金のことを言わないように、そう言っても行動が相反しているのだから手の施しようが無い。気色が悪い。気色が悪い。
 お母さんは賢いから、あれこれが大事だから、そんな貴方の自我で私の主体性はすっかり奪われてしまったように思う。気づけば既に17。体だけ大きくなった赤子のような私だ。自我を持て余してタンスの奥に仕舞い込んでいる。出し方を教わっていない。

 幼少期まともな環境で育たなかった貴方を不憫にも思うが、さも憐んでください、私は環境さえ整えばひとかどの人に成れたのよ、褒めて、讃えて、そんな顔をして自分を語るのはどうかと思う。それは娘に対する呪縛だ。母親のことを世界だと思うように、感謝するように、言いなりになるように、そういうタチの悪い、呪いに等しい。
 貴方は間違った私を殴って、正しい道に戻したと言う。正しい道とはなんだ。少なくとも私がネット上で友達を作る事を悪だといういわれは無いと思う。ただ話していただけなのに、何も悪いことはしていないのに、存在しない「わるいひと」と話す、という仮定で、暴力を振るった。嘔吐するまで殴った。傷つけられた、と被害者面をして自分の暴力を正当化した。今思えば殴り返せば良かったのかもしれない。正しい方向へ、正しい方向へ、と歪め続けられて渦巻状になったような気がする。グチャグチャだ。何もかも。
 ああいう親にはならない。お金を稼いで、3人の子をここまで育て上げたのは本当に立派だ。これこそ称賛に値する。けれど、歪んでしまった自我はもう戻らない。私が人生において能動的に意思決定をすることはきっと、一切無いだろう。そう育てられてしまったから。だから子供はつくらない。結婚もしない。支えられず、一人で歪んで一人で朽ちる。命に責任は持てないし、良い親になるには子供過ぎる。
豊かな環境を与えて、沢山の助言を与えて、そうすれば子供が正しい形に、望んだ形に育つと思い込んでいたのだろうか。そう上手くいくはずがない。出来上がったのがこれだ。20も近い歳にして、意思決定が出来ない怠惰な人間。周りに身を委ねていたら全て終わると根底で思っている人間。「賢ぶってばかり」と貴方に言われた事を未だに忘れられずいる。賢ぶるとは何だ。成績は上げて欲しいが理詰の口答えはされたくないということか。熟語を並べ立てれば賢く見えるとでも、と貴方は忌々しげに言ったが、逆に困惑させられた。そんな勘違いで怒りをぶつけていたのか、と程度の低さを嘆じたぐらいだ。
それを踏まえてこれ考えなさい、と言われても、意志がないならしようがないじゃないか、どうしろと言うのだ、もうどうなったっていい、満足に暮らせて生活に困らず、ただ絵が描ければいいのに、大成しろ大成しろと言われ続けて心がすり減りそうだ。先生も可哀想だ、こんな問題児のために怒りたくもないのに小言を言わなければならない。怒ってないのが分かったから私も落ち着いて話ができた。かわいそうだ。なんでこんな小娘に時間を割いてくれるんだろう。優しいな。疲れたから全て放り出してやめてしまいたい。やめちゃだめなのかな。医者以外の道が見えないのは医者以外の道を知らないからだ。担任の先生の言う通りだったかもしれない。良い医者になる良い医者になると言ってくれる人がありがたいことに二人もいた。この短い人生の中で。なるわけがない、責任感もなく、ただ自分のやりたいことだけして、バカだ。どうしたいのかもわからない。ASDという病気の症状にピタリと当てはまる自分をどうすればいいんだろう。母は眠い「だけ」と言った、眠い「だけ」がわたしにとってこれまでの人生でどれほど苦痛をもたらしてきたか、自分も経験者のくせに忘れたのか。いやだ。全部が、休みたいのに何で休ませてくれないんだろう。疲れちゃったなあとおもう。何もしてないのに疲れた。何もしていないことに疲れてるのかも。何かしなければならないことに疲れているのだ。医者なんて向いてるわけがない。医者なんて向いてるわけがない。社会生活すらまともに送れないのに医者なんて向いてるわけがない。コミュニケーション不全、決まったパターンの生活しかできず、意思がない、何をしたいかもわからない、ASDの典型だ。ADHDでASD、しかも性的マイノリティ。賢くもない。賢かったら停滞してない。愚かなデブだと罵ってきたのは母親だったのにそれも忘れてやればできるやればできる、やればできるってなんだ?やってないからできてないんだろ。やってないからできてない。共通テストまであと10日、何が出来ると言うのか。匙投げて寝っ転がってたい。人生が長い。今この精神状態でこのさきもっと大変なことがあるなら、今やめた方がいい気がしてきた。一番賢い人はさっさと自死を選んでるというのは小学生中学生のころに分かりきってた。不毛だもの。こんな不毛な行い続けて何になるのか。でも死にたくない。死ぬ勇気もない。瑕疵物件を生みたいわけでもない。迷惑かけない死に方なんてないんじゃないか。東尋坊でも行くか。疲れちゃったな。こんな日記書いてどうする。でもこの文字数を書いたと言う達成感だけが私を形作るのなら書くしかない。明日からはちゃんとしよう。今日はダメだ。いやでも今日休めば恐らく信頼はゼロになる。信頼なんて元からあったもんじゃなくないか?だったら、ゼロがマイナスになるだけなら、もうどうでも良い気がしてきた。先生は優しい。皆優しい。ほっといてくれていいのに。なまじ出来るから期待され続けてきた。自分を賢いと思っている自分が居るのにも腹が立つ。兄になりたい。ふんわりとした夢で自分の進路を自分で決められた兄になりたい。いいな。彼も彼なりに悩んでいたのだろう。私もさっさと医者になどなりたいわけではないと言えばよかった。文系に行きたかった。でもこれ以上の努力をしたいわけでもない。今まで努力してきたわけでもなかったが。何がしたいの、とか、何がやりたいの、とか、急かされても分かるわけないだろ!昔から選択を奪われ続けてきたのに!今更聞くな!対話する気もないのに姿勢だけ見せるのはやめろ!もういやだ。幼い頃から医者になりなさい、医者は素晴らしいとずっと言われ続けてきて、自分もそれが自然で当然で至高なのだと思い続けてきたけど、分からない、今はただやめたい。何もしたくない。責められるぐらいなら死にたい。責めてないと言われても私にとってはもう家族との会話自体が苦行で拷問だ。放っておいてほしい。不幸でもないのに不幸ぶったまま死にたい。対話する気がないのに、言ったこと全部否定するくせに、今更歩み寄ろうとされても困る。どうせ否定されると分かってるのに話したくない。話しても無駄だと知ってるのに話したくない。

芽生えたての自我

2020年10月22日 日常
初めて日記のサイトを使ってみる。
今まで文字に触れてきて、ある程度の親しみを感じ始めた今日この頃、漸く自我が芽生えたかなと言う感じ。別に作家気取りではないけれど、書いていないと忘れてしまうものも多いので、記しておこうと思う。今頃の人で(自身を今頃の人、と評価するのも気が引けるが)、日記サイトを使う人など居るのだろうか、そう思うも案外近頃の日記も多く、感心した。とりあえず今回はここまで。今まで自分で書いてきて溜まった日記があるので、二、三修正してからそれを出したいと思う。日記なので、もしかすると存在するかもしれない暗黙の了解等は気にせず書き散らそうと思う。自由にやりたい。

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